補聴器禁忌8項目

ご存じですか? 補聴器 禁忌8項目

補聴器の禁忌(きんき)8項目とは、補聴器を購入する際に確認する8つの項目のことです。
一般社団法人日本補聴器販売店協会と特定非営利活動法人日本補聴器技能者協会が定めたもので、この8つの項目のひとつでも該当する場合は、購入前に耳鼻咽喉科(補聴器相談医)の診察を受けることを勧めています。

一般社団法人日本補聴器販売店協会・特定非営利活動法人日本補聴器技能者協会の資料より

●禁忌8項目

補聴器のご購入や調整、耳型採型および補聴器メンテナンスの前にお客様が安心し てご相談いただけますよう次の項目を確認させていただいております。下記 8 項目のう ちいずれかに該当する場合は必ず耳鼻咽喉科(補聴器相談医)の受診をお願いします。
また、初めて補聴器を購入する場合には、事前に補聴器相談医の補聴器適応のため の診察をお受けになるようお勧めいたします。
 
●  耳の手術を受けたことがある。
●  最近 3 ヶ月以内に耳漏※1があった。
●  最近 2 ヶ月以内に聴力が低下した。
●  最近 1 ヶ月以内に急に耳鳴りが大きくなった。
●  外耳道※2に痛みまたは、かゆみがある。
●  耳あかが多くたまっている。
●  聴力測定の結果、平均聴力の左右差が 25dB 以上ある。
●  聴力測定の結果、500,1,000,2,000Hz の聴力に 20dB 以上の気骨導差※3がある。

その他確認事項 

補聴器の公的支援や助成制度について説明を希望される方はお申し出ください。 販売店では、医療機関で行うような診察や検査および診断は行えません。 販売店では、補聴器適合のために観察や測定を行います。
心臓の病気・脳梗塞・血栓症などの治療で薬を内服している場合は、出血し易くな っていないか、耳の奥の皮膚をこすっても心配ないか医師に相談してください。 販売店では、耳鳴りの診断や治療はできません。補聴器相談医の指示がなければ耳 鳴りの治療を目的とした補聴器の販売はいたしません。 販売店では、認知症の診断や治療はできません。認知症の予防、治療を目的とした 補聴器の販売はできません。 販売店では、耳の手術を受けたことがある方の耳型採型はできません。
 
一般社団法人日本補聴器販売店協会
特定非営利活動法人日本補聴器技能者協会
制定:平成 8 年 5 月 改定:平成 29 年 12 月

 
※1 耳漏(じろう)とは、耳から出てくる液体状の分泌物を言います。中耳炎による耳だれなどもこれにあたります。
※2 外耳道とは、耳の穴のことをいいます。
※3 気骨導差とは、耳の穴を通って聞こえる一般的な音の聞こえと、骨を伝わって聞こえる音の差をいいます。気骨導差がある場合は「伝音難聴」の病気の可能性があるので診察が必要です。

聞こえに異常を感じたら、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう

補聴器を購入する際には、販売店で上記8項目の確認を行うように推奨されています。
これは、補聴器を使用しても問題ないか、装用する前に優先すべき治療がないかなど、耳の健康のために補聴器販売店協会などが制定した自主基準になります。
禁忌8項目にひとつでも該当するものがある人は、補聴器の購入前に、必ず耳鼻咽喉科に相談するようにしましょう。

監修

済生会宇都宮病院 耳鼻咽喉科
主任診療科長・聴覚センター長

医師

新田 清一

済生会宇都宮病院 耳鼻咽喉科

言語聴覚士

鈴木 大介

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